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検診の受け方と種類

定期健診

定期健診は、会社、居住地域などで行われる健康チェックのシステムです。

実施される内容は、尿検査、血液検査、胸部X線検査などの基本的な検査とがん検診がセットになったものです。

定期健診では、成人病の発見を主な目的としています。検査結果に異常が認められた場合にはかかりつけの病院などで受診し、精密検査や治療をする必要があります。

人間ドック・脳ドック

人間ドックは定期健診よりもさらに検査項目を増やし、医師による診療まで含めて総合的に健康チェックを行うシステムです。成人病の発見、生活指導、必要に応じた専門医の紹介などを大きな柱としています。人間ドックは主に首から下の体の全体検査、脳ドックは主に首から上の頭の精密検査のことで、検査項目が異なります。

人間ドックは、健康保険の契約による場合と自費とでは検査項目が異なります。

前もって検査項目をよく理解し、再検査、追加検査が必要な場合はどうするのかなどといったことについても確認しておいた方がよいでしょう。

人間ドックは一般的に、次の3つに分けられます。

短時間ドック

日帰りで行える検査です。コンピュータによる検査の迅速化で、すべての検査を3時間ほどで終了させることができます。検査は重要なポイントを押さえたものだけが実施されます。脳ドックはこちらに該当します。

短期ドック

1泊2日で行われ、成人病の早期発見に的をしぼって実施されます。内容的には、長期ドックの検査内容を一部だけ省略したもので、成人病の早期発見という意味では長期ドックと同等の成果を得ることができます。

長期ドック

6日~1週間程度、たっぷりと検査を行うものです。様々な検査が実施され、数多くの専門医に診察してもらうことができます。追加検査や再検査にも対応してくれますが、期間が長い分、かかる費用も割高です。特定の成人病が心配な場合は、専門ドック(特殊ドック)を受けたほうがよいでしょう。疾患に応じた専門的な検査を受けることができます。

がん検診

家系的に癌患者の多い人は、人間ドックなどの検診の際に自己申告し、がん検診のための追加検査を受けましょう。

がん検診は、がんの早期発見を目的として行われます。定期健診、人間ドックなどでも癌の検査は行われますが、それらは成人病発見検査の一環として実施されるもので、決して完全なものではありません。

癌は早期発見、早期治療さえ徹底できれば、現代医学ではそれほど怖い病気ではありません。怖がらずに進んでがん検診を受け、早期に疾患を発見することが大切です。

健康診断・人間ドックによる検査項目

定期健康診断・人間ドックなどで検査される健康診断の項目は概ね以下の4つに分類されます。ここでは診断結果として検診者に送付される結果表の読み方や基準値などを関連する病気ともに解説します。

血液検査

血液検査とは、血液を採取しその成分や、病原菌、免疫反応などを調べる臨床検査の一つです。一口に血液検査と言っても生化学検査血球算定検査血糖検査、炎症反応検査など検査項目ごとに様々な検査があります。血液からは様々な情報を得ることが可能ですが、目的に応じて検査する項目は異なります。

X線検査

X線検査とは、レントゲン写真を通じて主に骨や肺・食道などにおける病気などを発見する臨床検査の一つです。一般的なレントゲンからCTMRIなど精度の異なる様々な検査方法が存在します。

尿検査

腎臓は、血液によって全身の組織から運ばれてきた体の不用物を、余分な水分とともに、尿として体外に排泄します。腎臓で作られた尿は尿管を通って膀胱に入り、ある程度の量がたまると尿道を経て体外に排出されます。しかし、腎臓をはじめ、体のどこかに異常があると、不用物が排泄されなかったり、排泄されてはならないものが尿に混じったりします。このような体の異常を知るために、尿の中の成分や性質、量などを調べるのが尿検査です。

心電図検査

心電図検査とは、心臓の電気的な活動を記録する事で心疾患などの診断および治療に役立てる、臨床検査の一つです。
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