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腰痛症
腰痛症とは、椎間板（ついかんばん）ヘルニアや変形性脊椎症などの原因がわかっているものを除いた原因不明の腰痛に対する病名のことです。スポンサーリンク
腰が痛くなる原因はいろいろで、炎症や感染、内臓疾患、腫瘍、癌（がん）などの影響によるものと、腰部を構成する椎間板、靭帯（じんたい）、筋、筋膜、軟部組織、脊椎関節の変化により神経が刺激され痛みが起きるものがあります。
後者のことを広い意味では一般的に腰痛症といい、若者に多く、自然に治癒することが多いものです。腰痛症はぎっくり腰に代表される急性のものと慢性のものに分けられ、慢性で軽い腰痛症の患者は非常に多いです。
慢性腰痛症
原因
長い時間、同じ姿勢や無理な姿勢での仕事や重労働、肥満、過労などによって起こります。
症状
鈍い痛み（鈍痛）や不快感、腰を伸ばしたときの痛みなどがあります。痛みは常に腰だけでなく、臀部（でんぶ）や下肢（かし）にまでおよぶことがあります。湿気が多かったり、寒かったりする天候の悪い日には症状が重くなります。
治療法
安静にするのが第一ですが、痛みがひどいときは抗炎症鎮痛剤を使用します。痛みが続いているときには骨盤牽引（こつばんけんいん）をしたり、腰を温める温熱療法をしたり、コルセットを装着したりします。
慢性腰痛症の場合は日常生活で治療あるいは予防することが大切です。腰に負担をかけずに腰痛体操をしたり、肥満を解消して腹筋や背筋を強くします。
ぎっくり腰
原因
急性の腰痛症です。普通は不自然な姿勢で重いものを持ち上げたりしたときに起きますが、くしゃみなどの弾みで起きることもあります。
症状
動作の瞬間に腰を貫くような激痛が走ります。ひどい場合は腰を曲げたままその場で動けなくなり、歩いてトイレに行くこともできなくなります。腰はもちろんのこと、手足を動かそうとすると、刺すような痛みが走ります。
治療法
とにかく姿勢を変えないようにして安静にします。痛みは湿布や消炎鎮痛剤、筋弛緩剤などを使用します。日数が経過して痛みが治まってくれば慢性腰痛と同じような治療や予防をします。
受診科は整形外科です。
腰痛症に関するQ&A
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