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統合失調症
統合失調症（とうごうしっちょうしょう）とは、躁うつ病と並ぶ２大内因性精神病であり、特徴的な思考障害、感情障害、人格障害などが現れる、いまだに原因が不明の病気のことです。スポンサーリンク
統合失調症の原因
精神病の中では重篤な症状を示す病気ですが、いわゆる内因性のものが原因で、身体的な外傷や病気あるいは心理的なものとの関係が認められず、はっきりとした原因はわかっていません。
統合失調症の症状
特徴的なものは、自閉的になって外へ出なくなったり、他の人との感情のコミュニケーションがとれなくなったり、周囲に無関心になったりして表情から人間的な柔らかさがなくなります。自発性や感情面での障害で知的障害はありません。
この統合失調症は症状によって以下の４つのタイプに分かれます。
破瓜型（はかがた）
思春期に発病することが多く、だんだん思考が滅裂になっていき、感情が鈍くなってしまいます。学校や職場からの精神的な隔離がおき、ひどい場合は友人や家族との交流もなくなり、一日中自分の部屋に閉じこもってしまうような生活になります。
緊張型
強い興奮と意志のような昏迷状態の間を行き来するものです。興奮して大声を出したり、走り回ったり、逆に自分の中に閉じこもって外界にまったく反応せず、家族が話しかけても返事もしないといった状態になります。幻聴や妄想も伴います。
単純型
はっきりとした幻覚や妄想あるいは興奮といった特徴的な症状がないまま、だんだん感情が麻痺していって無気力になり、しだいに自閉状態になるものです。周囲から孤立して生活する程度であることが多く、統合失調症の症状としては一番軽いものであるため、統合失調症と判断するかどうかはまだ論議されているほどです。
妄想型
幻聴と妄想が症状の主体です。この場合の幻聴とは、本当は誰も言っていないのに「何かをしろ」というような命令する超えや自分の悪口が聞こえたり、自分のことを批判している話し声が聞こえたりします。また、最近多いのは自分の会話が盗聴されていると思い込む妄想です。
このような４つのタイプの症状が進んでくるとだんだん社会から孤立して喜怒哀楽の感情がなくなってきて、無気力になってしまいます。
統合失調症の治療法
抗精神病薬を使用する薬物療法が中心となります。それと併せて生活指導や作業療法が行われます。
最近では早期発見と治療法の発達により入院を必要とせずに通院だけですむことが多くなっています。また、社会復帰ができる患者が非常に多くなっています。しかし、いまだにある社会の偏見や差別が、社会復帰の障害となっていることがあります。
受診科は精神科です。
統合失調症に関するQ&A
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