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アデノウイルス感染症
アデノウイルス感染症とは、呼吸器、目、消化器などにみられるアデノウイルスの感染によっておこる疾患の総称です。スポンサーリンク
アデノウイルス感染症の原因
アデノウイルス感染症は、様々な症状を示す急性感染症です。
唾液などの飛沫、あるいは涙・鼻水などの分泌物との接触、糞便による糞口感染によって、結膜、気道、腸管の粘膜から感染します。
潜伏期間が5~7日と長いのが特徴です。
アデノウイルス感染症の症状
症状は様々で以下のような疾患を引き起こします。
1.咽頭炎・滲出性扁桃炎
急に発熱し、のどの痛みや頭痛があります。 39℃以上の高熱が数日~1週間続きます。咳はひどくありません。咽頭・扁桃は赤くなり、扁桃表面には白色の膿が確認できます。
2.咽頭結膜熱
発熱・のどの痛み、結膜炎が主症状です。 熱は、1日の間に 39 ℃~ 40 ℃の高熱と、 37 ~38 ℃前後の微熱の間を、上がったり下がったり が 3 ~ 5 日ほど続きます 。
その間、頭痛、腹痛や下痢を伴うこともあります。しばしば、耳介前部および頸部のリンパ節が腫れます。夏季に幼稚園や学校のプールの水を介して感染することも多いことから、俗にプール熱とも呼ばれています。
3.急性濾胞性結膜炎
片眼あるいは両眼で眼が痛み、涙目になり、目やにが増えます。
4.流行性角結膜炎
結膜だけでなく角膜(黒目)の著明な炎症、頭痛、リンパ節炎、鼻水、咽頭炎、下痢、 眼の痛み、異物感、羞明、涙目、目やにを訴えます。
5.急性胃腸炎
乳幼児期に多く、腹痛、嘔吐、下痢を伴います。発熱の程度は軽いです。
6.出血性膀胱炎
突然の肉眼的血尿ではじまり、排尿時不快感や頻尿の症状が出現します。これらの膀胱炎症状は 2 ~ 3 日で良くなり、尿検査での潜血も 2 週間以内に改善します。
7.肺炎
だらだらと長引く発熱、咳、呼吸障害など重症になることがあり、時に致命的なこともあります。
アデノウイルス感染症の治療法
抗生剤などは効果がなく、特別な治療法はありません。 体内にウイルスに対する抗体が出来るまで待つしかありません。治療は対症療法を行います。高熱で痛みのある時などは、解熱鎮痛剤の内服や坐薬を使います。眼の痛みや赤みが強い時、目ヤニが多い時には、細菌などの 2 次感染を予防する抗生剤や、炎症を抑える目的で抗炎症剤(ステロイド剤)の目薬を使います。脱水や食欲低下に対しては、点滴を行います 。
受診科は小児科になります。
アデノウイルス感染症に関するQ&A
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