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麻疹(はしか)
麻疹とは、麻疹(はしか)ウィルスに感染して発熱、咳、鼻汁、目やに、発疹などの症状が出てくる病気です。近年、発症者は増加傾向にあります。年間20万~30万人ほどが発症し、子供だけでなく大人の麻疹も増えています。その背景には、ワクチン接種率が76%~80%と低いことが強く関わっているようです。事実、麻疹にかかる人の大部分は、予防接種を受けていない人です。スポンサーリンク
麻疹(はしか)の原因
麻疹ウィルスの感染が原因です。とくに飛沫感染(咳やくしゃみによるしぶきなど)によって麻疹ウィルスが感染します。感染力は強いため、麻疹になった人は学校や職場を休んで通院以外の外出を控えなければなりません。
麻疹(はしか)の症状
麻疹に感染すると、前駆期、発疹期、回復期の三つの段階で病気が経過していきます。それぞれの時期に応じて症状が少しずつ変わっていきます。
【前駆期】
感染してから10日ほどを経て発症します。38℃前後の発熱・倦怠感(だるい)・目の症状(目が赤くなり、涙や目やにが多くなる)、くしゃみ、鼻水などの症状とともに発熱し、口内の頬粘膜に特徴的な白い斑点(コプリック斑)が出現します。
【発疹期】
熱が下がりかけてから、再び高熱が出てきたときに赤い発疹が出ます。発疹は、耳の後ろ、頚部、額(ひたい)から出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕部に及び、四肢末端にまで及んできます。赤い発疹が消えると、褐色の色素沈着が残ります。
【回復期】
発熱は発疹出現後3~4日持続し、通常7~9日の経過で回復します。
麻疹(はしか)の治療法
麻疹に対する特効薬や特異的治療法はありません。解熱剤、咳止め、点滴による輸液や酸素投与などの対症療法を行います。麻疹患者に接触した後72時間以内に免疫グロブリン製剤を投与すると、麻疹発症を予防するか、あるいは症状を軽減させることが知られていますが、この薬は血液製剤であるため、対象となる患者さんは原則として、ワクチンを受けていない乳幼児や免疫不全患者などに限られています。
一番大切なのは、麻疹の予防接種を子供のうちに受けておくことでしょう。
受診科は小児科、内科(成人発症の場合)になります。
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麻疹(はしか)に関するQ&A
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