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乳児嘔吐下痢症
乳児嘔吐下痢症(にゅうじおうとげりしょう)とは、冬に乳幼児がよくかかる病気で、多くはウィルスによる急性胃腸炎です。ロタウィルス、アデノウィルス、小型球形ウィルス、また今年大流行したノロウィルスなど多種多様な病原菌によって感染する病気です。主な症状は腹痛、嘔吐、下痢、発熱です。これらすべての症状がそろわないこともあります。痙攣を合併することもありますので注意が必要です。スポンサーリンク
乳児嘔吐下痢症の原因
原因となるウィルスは何種類もあり、最も代表的なウィルスがロタウィルスです。症状がもっとも強く、便が白っぽくなり、下痢も長びきます。その他、ノロウィルス、腸管アデノウイルス(40、41型)などのウィルスも原因となります。感染経路は主に糞口感染(便や吐物の中に存在するウィルスが手などを介して口に入って感染する)で、潜伏期間はウィルスにより違いますがロタでは36~48時間程度です。ウィルスは下痢がおさまった後も数日は排泄されます。
乳児嘔吐下痢症の症状
まず嘔吐がみられることが多く、元気だった子どもが急に吐きはじめます。続いて下痢を起こします。典型的な嘔吐下痢症の時の下痢は、すっぱい酸性臭の匂いのあるドロドロ~水様の下痢便で、レモン色~白色調を呈します。血便を伴うことはほとんどありません。発熱は半数ほどの患児でみられ、乳幼児期ほど発熱する頻度が高くなります。微熱から高熱まで程度は様々ですが、通常は2~3日で解熱します。合併症で怖いのが痙攣です。特にロタウィルスは中枢神経への親和性が高く、特に乳児期には嘔吐下痢症に伴ってけいれんを起こすことがあります。
乳児嘔吐下痢症の治療法
乳児嘔吐下痢症に対する特効薬はありません。嘔吐と下痢が続くため、脱水の予防と補正が大切です。長い時間嘔吐が強くて経口が困難な場合や、脱水が進んだ場合は点滴による輸液が必要になります。病院で処方される薬としては、吐き気止めの坐薬や内服薬、下痢止めや整腸剤などがあります。
受診科は小児科になります。
乳児嘔吐下痢症に関するQ&A
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