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縦隔腫瘍
縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)とは、左右の肺に囲まれた縦隔に生じた腫瘍のことをいいます。スポンサーリンク
縦隔腫瘍で多いのは胸腺腫・ 神経原性腫瘍・奇形腫
縦隔腫瘍では、胸腺腫・ 神経原性腫瘍・奇形腫の順に多いと言われており、全体の65%を占めているようです。続いて、先天性嚢腫、リンパ性腫瘍・縦隔甲状腺腫・その他の順の頻度で見られるようです。前縦隔・中縦隔・後縦隔の3つの部位に分けられている縦隔は、腫瘍が発生しやすい場所は大体決まっていると言われています。つまり、どの部分に病変があるかによって、疾患の見当をある程度はつけることが可能だということになります。
縦隔腫瘍の症状と治療法
縦隔腫瘍には好発部位があると言われており、どの場所に腫瘍が発生したかにより、腫瘍の種類が推定されるようです。
甲状腺腫(こうじょうせんしゅ)は上縦隔、胸腺腫(きょうせんしゅ)と奇形腫(きけいしゅ)は前縦隔、リンパ性腫瘍、気管支嚢腫(きかんしのうしゅ)、心膜嚢腫(しんまくのうしゅ)は中縦隔、神経性腫瘍は後縦隔への発生頻度がそれぞれ高いとされています。
縦隔腫瘍のおよそ5割は症状はないと言われています。しかし、腫瘍が気道への圧迫や浸潤を起こすと、せき、血が混ざった痰(たん)、呼吸困難などが生じることもあるようです。
また、食道が圧迫や浸潤されると、嚥下(えんげ)障害などが起こると言われています。このように現れる症状は、圧迫や浸潤される部位によって違いがあります。
胸腺腫
縦隔腫瘍の中で最もよく見られるのが、この胸腺腫です。この場合の治療方針は、正岡病気分類やWHO分類の結果をもとに立てられることなるようです。この腫瘍の治療は、外科的切除が原則とされています。多臓器浸潤(たぞうきしんじゅん)が見られる場合も、浸潤臓器を合併切除することにより、予後が良好になるケースも珍しくないとされています。同時に、放射線による治療や抗がん剤投与などが行われることもあるようです。
自己免疫疾患(重症筋無力症など)を合併する可能性も考えられています。
奇形腫
複数の胚葉(はいよう)、あるいは三胚葉性の成分からなる腫瘍が「奇形腫」です。精巣や卵巣など生殖能を持つ組織から現われることが多いようです。この腫瘍の症状には、腫瘍増大に伴う圧迫症状があるようです。悪性のものに関しては肺や心嚢に浸潤し、呼吸困難などが生じるようです。ほとんどは良性腫瘍のようですが、悪性腫瘍(未熟奇形腫や悪性化奇形腫など)もあると言われています。
縦隔内甲状腺腫
「縦隔内甲状腺腫」は、甲状腺腫の一部または全てが縦隔内に位置するものです。ほとんどが良性だとされています。しかし、悪性もあり、増大により気管が圧迫されるので切除手術が行われるようです。
縦隔腫瘍に関するQ&A
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