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アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応が皮膚にあらわれた症状です。アレルギーとは、もともと人間の体に備わっている免疫が過剰に働くことを言います。スポンサーリンク
アトピー性皮膚炎の特徴
アトピーの特徴として、皮膚のバリア機能の低下があり、カサカサになった皮膚の隙間から、細菌やウイルスやアレルギーを起こす物質（アレルゲン）が体内に入ってしまいます。アレルゲンが体内に入ると、それに対抗する物質（抗体）ができ、その抗体がアレルゲンと結びついて生み出す物質の作用で、湿疹や痒みなどが起こるのです。アレルゲンとなるものは、食物やハウスダスト、花粉、ペットなど様々で、原因が特定できないケースも多くあります。
アトピー性皮膚炎には以下のような特徴があり、他の肌トラブルと見分けるときのヒントになります。
１．炎症・かゆみが強い
２．２ヶ月以上にわたって繰り返す
３．治ってもすぐにぶり返す（慢性）
４．湿疹が左右対称に広がりやすい
５．乳幼児の場合は頭、顔に始まり、おなかや背中、手足に広がっていくことが多い
６．家族にアレルギー症状のある人がいることが多い
アトピー性皮膚炎の症状
主な症状は、以下のようなもので、特に、かゆみが強く、繰り返すという点が特有の症状です。
０歳代
頬や額など顔を中心に、ジュクジュクした湿疹が出て赤くなります。ひどくなるとおなかやひじ、ひざの裏側など、全身に広がることも。かゆみが強く、かきこわすことも多い年齢。
１歳代
胸やおなか、背中などに症状が出ることが多く、ジュクジュクからカサカサへと湿疹のタイプが変化。皮膚は乾燥してザラザラした感じになります。これがアトピー特有のドライスキンです。
幼児期
かゆみが強く、乳児期からかき続けることで皮膚がゴワゴワしたり、鳥肌のようにブツブツしたりします。思春期になるころには軽くなりますが、成人まで続くこともあります。
アトピー性皮膚炎の診断
この病気についてはまだわからないことも多く、一度の受診では診断できないことや、医師によって診断が異なることもあります。医師の説明に納得がいかなければ何ヶ所か受診し、説明が丁寧で信頼できる医師のいる病院に通院することが治療の近道です。
アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎と診断されたら、炎症や湿疹の治療とともに、肌のバリア機能を回復させる治療が大切になります。炎症を抑えるために最も有効なのが、ステロイド外用薬です。「ステロイドは怖いから使いたくない」という母親もいますが、医師の指示通りに使う場合、心配な副作用はほとんどありません。ステロイドで症状がおさまってきたら、様子をみながらステロイド以外の薬や保湿剤に移行していき、皮膚のバリア機能回復をはかっていきます。
治るまで２～３年かかることも多いので、日常生活での注意も医師に聞いておくことが大切です。こまめに医師と相談し、治療を続けましょう。
受診科は皮膚科です。
アトピー性皮膚炎に関するQ&A
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