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脂漏性湿疹・脂漏性皮膚炎
脂漏性湿疹（しろうせいしっしん）とは、肌の皮脂腺に、汗や脂がたまってできる湿疹のことで、生後２週間から２ヶ月ごろまでの赤ちゃんに多く見られます。赤ちゃんの場合は区別して乳児脂漏性湿疹と言うこともあります。スポンサーリンク
乳児脂漏性湿疹の原因と症状
主に頭皮や眉毛、鼻のまわりなどに、黄色いかさぶたやフケのようなかたまりがこびりついたような湿疹ができますが、かゆみや痛みはありません。
生後２ヶ月ごろまでの赤ちゃんに多く見られますが、それはこの時期の赤ちゃんの皮脂分泌が特に盛んだからです。赤ちゃんは、本来は皮脂の分泌が少ないのですが、２ヶ月ごろまでは胎内で母親にもらったホルモンの影響もあり、男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が盛んになるので、皮脂の分泌も多くなります。
ホルモンの分泌量には個人差があるので、湿疹の有無や症状の程度にも差がありますが、生後２～４ヶ月過ぎには急激に分泌が減少するので、症状が出ていても徐々に良くなっていきます。
乳児脂漏性湿疹の治療法
治療は何より「清潔」にすることです。入浴時には、石けんを使ってしっかり洗うことが大切です。赤ちゃんの顔を石けんで洗うことをためらう親もいますが、皮脂の分泌が盛んなこの時期には、お湯で洗うだけでは不十分です。石けんをよく泡立てて指の腹などでやさしく洗い、石けんの成分が残らないようによく流します。髪や頭皮は石けんだと地肌までよく洗えないので、シャンプーを使って洗います。
入浴後は、水分をタオルでそっと押しぶきし、仕上げに保湿をします。皮脂の分泌が多い時期ですが、石けんをつかって洗ったままにしておくと、皮膚の角質から水分が出て行って乾燥してしまうのです。水分をとったら１０分くらいのうちに、全身に保湿剤を塗ってあげます。赤みが強いときには、受診してステロイド薬や保湿剤を処方してもらいましょう。
受診科は皮膚科、小児科です。
脂漏性湿疹・脂漏性皮膚炎に関するQ&A
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