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尿量
尿量を測定して腎機能に障害がないかを調べます。スポンサーリンク
尿量検査の目的
尿量とは、1日に排泄される尿の量のことです。尿量を測定して腎機能に障害がないかを調べるのが尿量検査です。
腎臓では血液を濾過して、体の中の不要な物質や水分を尿に排泄し、老廃物を処理するとともに血液や体液の成分を一定に保っています。しかし、腎臓の働きが障害されたり、血液の濃度や尿量を調節するホルモンに異常が生じると、尿量が大きく変化しますので、この検査は病状把握の重要な手がかりとなります。
尿量の検査方法
入院して、1日の尿を全て容器にとって、その量を調べます。
尿量の基準値(正常値)
1日の尿量が500~2000mlなら正常の範囲です。
尿量が1日400ml以下を乏尿、100ml以下を無尿といい、逆に2500mlを超える場合を多尿といい、いずれもなんらかの異常があると考えます。
乏尿・無尿
急性ないし慢性の腎不全で、腎臓の機能が著しく低下したときで、ネフローゼ症候群、急性腎炎、慢性腎不全などが考えられます。がんや結石のために尿管がふさがって尿が出にくくなることもあります。また、うっ血性心不全でも尿が少なくなります。
多尿
尿量を調節するホルモンの異常のために起こる尿崩症、糖尿病、心因性多尿などが疑われます。
心因性多尿は口の中が乾いて水分を大量にとるのが原因です。また、急性腎不全の回復期でも多尿になります。
尿量に異常があったら?
乏尿や無尿は非常に危険な状態ですので、緊急入院による治療が必要となります。
多尿の場合も、治療が困難な病気が原因になっている可能性がありますので、尿沈渣、尿比重、尿素窒素、電解質、PSP試験、腎生検など検査を受けて診断を下し、治療を開始します。
異常な場合に疑われる病気
低値…ネフローゼ症候群、急性腎炎、慢性腎不全、悪性腫瘍(がん)、前立腺肥大などによる尿路閉塞、尿管結石、うっ血性心不全など
高値…尿崩症、腎不全、糖尿病など
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