血小板減少
抗がん剤や放射線による治療では、骨髄の血液細胞をつくる働きが低下し、骨髄抑制が起こり、血小板が減少し、その結果、出血が起こりやすくなります。極端に血小板が減少すると、血小板数が血液1μlあたり10万個以下になると出血しやすくなりますが、2万個未満になると、脳出血や消化管出血などの重篤な出血を起こす危険が増してきます。具体的に出血とは、体をほんの少しぶつける、あるいは皮膚を強くこするだけで皮下に出血する、鼻を強くかむと鼻血が出る、歯ブラシで強く歯肉をこすると出血する、かたい便をすると肛門から出血するなどの症状をいいます。血小板が著しく減少して出血の危険が高い場合に、予防的に血小板輸血が行われます。
出典:国立がんセンターがん対策情報センター他
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